新酒元年って?

間もなく2017年が過ぎ去り、2018年に向けての準備に大忙し。
弊蔵も酒造りに忘年会、御歳暮ギフトのご注文などバタバタとまさに師走と言ったところ。
さて、毎年1月1日は元旦で新年を迎えますが日本酒にも新年があるのはご存知でしょうか?
この時期になりますと、新酒がたくさん出てくるので「日本酒の新年は冬!」と、思われるでしょうが、実は7月1日からを新年としています。
正しくは「醸造年度(または酒造年度・製造年度)」と言い、一年の区切りの期間であり毎年7月1日から翌年6月30日までを言います。英語の「Brewing Year」から、BYと略されるのが一般的です。

なぜでしょうか???

何だか中途半端な時期の感じがしますが、ここに至るまでには長い歴史があります。
一般的な会社などではその年の4月1日から翌年3月31日までを「年度」と表すことが多いのですが、酒蔵では4月1日から3月31日の期間をまたいで4月や5月まで酒造りを行う蔵元もあり(一年を通して造る「四季醸造」)もあります)、4月以降に醸造したお酒は、翌年度へ持ち越す事になってしまい、酒税を決めるにはその造りの期間の製造量に基づいて計算するため、その年の4月1日から翌年3月31日で年度を決めてしまうと、不都合であったため明治29年に10月1日から9月30日までを酒造年度として定めました。

当時、秋に収穫したお米で10月から酒造りに入ること、また農家さんなど酒造りの期間だけ蔵に来て酒造りをする、季節労働に頼る酒造りが主で、農業が落ち着いた頃の蔵人が入蔵出来る時期と一致することからも、10月の始まりがちょうど良かったようです。
しかし、醸造技術の発達や、早生米(早く収穫できるお米)で、10月よりも前に酒造りを行う蔵元が多くなってきたことから、昭和40年に国税庁の通達で、酒造年度をその年の7月から翌年6月までにすることに改められ、現在に至っています。

つまりは、時代の変化・技術の進歩などによって、改められてきて現在の7月1日が「日本酒の新年」の始まりになっているのですね!

「29BY醸造」「2017BY醸造」
日本酒を飲む際に、ラベルの印字に気づかれた方もおられるのではないでしょうか?
一般的には、なかなか馴染みのないBYですが、上述の通り、BYは、「Brewing Year」の略ですね。平成29年、2017年の新酒ということです。
「2015BY醸造の日本酒は美味しいね!」なんて言いながら飲むお酒は、ますます楽しいものになるのではないでしょうか。

本年の新酒は29BY=2017BYとなります。是非当蔵の新酒のお酒を飲み比べてみて下さい。

 

天鷹の新酒は、以下の5種類です!
純米大吟醸 天鷹 心 初しぼり
純米吟醸 一番仕込天鷹一 First
吟醸 天鷹 しぼりたて生酒
辛口特別純米 天鷹 しぼりたて生酒
辛口特別純米酒 天鷹にごり酒

福田