天鷹通信 40号

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今年の春の歩みは飛び切り早いく、お花見の計画は早めに立てた方がよいようです。
夜は思いのほか気温が下がりますので、是非、お燗と一緒にお花をお楽しみください。
天鷹通信40 号をお届けします。
本号は世界最大のオーガニックフェアのご紹介です。
有機醸造元情報 天鷹酒造 代表取締役社長 尾崎宗範

BioFach-世界最大のオーガニックフェア  報告

天鷹通信40号

 本年2月12日から15日、ドイツのニュルンベルグで、世界最大のオーガニック専門の展示会BioFachが開催されました。天鷹は一昨年に続いて、2度目の出展です。    

一昨年はEUへの出荷を目差して出展しましたが、帰国して1ヶ月で震災となり、全ての取引がゼロどころか、マイナスの状況となってしまいました。昨年は蔵の再建もあり、とても出展できる状況ではなく、今回改めて、再トライとの気持ちで、参加しました。

 

 

 

今回のBioFachには、世界86ヶ国より、2396の出展があり、129ヶ国から41500人が訪れました。81,000㎡を超えるスペースに、あらゆるオーガニック製品が並ぶ様は、正に圧巻です。3月に幕張メッセで開催されたアジア最大の食の展示会であるFoodex Japanが66ヶ国からの参加で、展示面積も幕張メッセの1~8ホール全て合わせても54,000㎡であることを考えれば、BioFachの大きさを想像して頂けると思います。

今回からはJETROの支援もあって日本ブースも出来、過去最大39団体が出展しました。一昨年は天鷹も含め、15団体の出展でしたので、大躍進です。

BioFachは、20年前にドイツで始まり、現在では日本、アメリカ、ブラジル、中国、インドなど、世界各地で毎年開催され、名実ともに世界最大のオーガニック専門の展示会です。他の展示会と違い、基本的に有機認証を得た商品しか展示が許されません。展示会の最中でもチェックが入り、展示商品ごとに有機認定証が提示出来ない場合は撤去させられるという厳しさです。

今回、天鷹では、有機純米酒、有機純米吟醸酒、有機純米大吟醸ビンテージ、有機辛味もろみを出展しました。その他有機米こうじと有機米粉を持参しました。驚いたことに、「コウジ」を知っている海外の方が2割位いたことです。中には「毎日麹甘酒を作って、甘味料代わりに料理に使っているよ」というイタリア人レストランオーナーもおり、2度ビックリです。共通することは、来場者の多くが、日本食に興味を抱き、よく勉強しているということです。情報のみならず、実際の物流でも、イタリアで麹が購入出来る現実に驚きました。味噌、醤油は当たり前、日本独自の食材から調味料まで、有機食品が輸出され、また、日本食以外の料理にも利用されていることです。

天鷹通信40号2 日本で「有機」というと「食」が主ですが、衣料品、コスメ、ワイン等から玩具や雑貨にいたるまで、大変多くの出展があります。正に、「有機はライフスタイルだ」と実感出来ます。今回ドイツでもっとも有名なオーガニック専門誌である『BioPress』の取材を受けました。そこで感じたのは、高級店で有機は当たり前、更に新しい食材と味を求めているという姿勢です。これは星の付くような高級店ほどその傾向が強いようで、日頃の努力には敬服するばかりです。また、一般消費者の意識も高く、有機は特別なものでは無く、日常的に選ばれています。町中の小さなスーパーでも、ごく当たり前に有機野菜が山積みにされています。別なスーパーでも、有機食品は一般的な商品と共に並べられていました。 但し、商品には通路に飛び出す形で「有機」を示すマークが付けられ、 有機商品がそこにあることが通路を見通しただけで、判るようになっています。それだけ、「有機」であることが、消費者が選ぶ基準になっているということなのでしょう。

味はもちろんのこと、環境(有機製品を自分が選ぶことによって、環境に優しい有機的生産が多くなり、引いては、環境に貢献出来る)や、家畜に対する愛護精神(家畜に余分が苦痛を与えない。また、飼育方法や飼育環境などでストレスがあると、その家畜は健康体ではなく、健康でない家畜の肉は、人にとっても健康的でない)なども消費者が選択する際の指針となっています。「自分の安心・安全」のために有機商品を選ぶという日本の姿勢にはない奥深さを感じました。

もう一つ、フクシマの問題です。ブースを訪れるバイヤーの殆どが、分析状況の確認をしてきました。やはり、関心が高いことも事実ですが、勉強しているだけに理性的な反応が返ってきたことは、安心すると共に、嬉しくもありました。これが、情緒的な反応であったならば、対応は難しかったと思います。その一方で、会社としての基本姿勢や、スタンスについての質問が多かったことも日本よりも有機に対する先進国という感じを受けました。これらの反応は、今後の日本の有機の行方をうらなう意味でも大変参考になりました。

 

第 3 回ワイン& グルメ ジャパ ン 2013 出店いたします
●第 3 回ワイン&グルメ ジャパン 2013 世界中に食品業界とのネットワークをもつケルンメッセ主催のワイン&グル メ ジャパンと、日本を代表する食品展示会の一つである「ファベックス」の 他、「デザート・スイーツ&ドリンク展」、「食肉産業展」、「麺産業展」との同時 開催に、今年は初めて日本酒と焼酎のブースが設けられます。天鷹酒造も 初めて出展いたします。是非、ご来場ください。お待ちしています。 会期:2013 年 4 月 3 日(水)~5 日(金) 連日 10:00~17:00(予定) 会場:東京ビッグサイト 東 3 ホール 天鷹酒造小間番号=3B-105

 

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